《樺沢の訳書》No.3
『メソスコピック物理入門』
〔Y. イムリー 著〕
目次(詳細)
序
第1章 序論
1.1 メソスコピック物理概観
1.2 メソスコピック系の作製方法
第2章 量子輸送とAnderson局在
2.1 基本概念
局在の概念
2.2 強局在領域における熱励起伝導
2.3 Thoulessの描像:細線における局在と温度の効果
2.4 局在系のスケーリング理論
スケーリングの一般論
d≦2 の場合
d>2 の場合:金属-絶縁体(M-I)転移
2.5 弱局在領域
第3章 位相緩和と電子間相互作用
3.1 位相緩和の原理
3.2 電子間相互作用による位相緩和
3.3 各次元の位相緩和特性
3.4 位相緩和時間と電子電 - 子散乱時間
第4章 平衡系のメソスコピックな効果と静的特性
4.1 熱力学的ゆらぎの効果
4.2 平衡状態の量子干渉:永久電流
リング形試料の一般的性質
不規則性を持つリングの中の自由電子
半古典的描像
Nが定数の集団で平均化された永久電流の性質
スペクトル相関の半古典的な理論とリングへの適用
永久電流に対する電子間相互作用の効果
第5章 量子干渉効果とLandauer形式
5.1 有限系の久保導電率
5.2 Landauer公式とその一般化
“単一チャネル”の場合
多チャネル系のLandauer形式
磁場中のOnsagerの関係:多チャネルコンダクタンスの一般化
5.3 Landauer公式の応用
量子抵抗体の直列結合:1次元局在
量子抵抗体の並列結合:コンダクタンスの AB振動
普遍コンダクタンスゆらぎ
第6章 量子Hall効果
6.1 基本概念
6.2 一般的な議論
6.3 強磁場下の局在と量子Hall効果
6.4 分数量子Hall効果
第7章 超伝導メソスコピック系
7.1 超伝導とメソスコピック物理
7.2 超伝導リングと超伝導細線
7.3 弱く結合した超伝導体:Josephson効果とSNS接合
Blochの描像
Josephson接合と他の弱結合
7.4 渦糸
7.5 Andreev反射・NS接合・SNS接合
第8章 メソスコピック系の雑音
8.1 雑音の概念
8.2 熱浴から放射する粒子の散弾雑音
8.3 粒子溜めの熱ゆらぎの効果:熱平衡の極限
8.4 低周波の 1/f 雑音
第9章 結言
付録
A 久保の線形応答理論
B 久保-Greenwoodの公式とEdwards-Thoulessの関係
C Aharonov-Bohm効果とByers-Yangの定理(Blochの定理)
D 拡散領域における行列要素の導出
E 低温における2次元系の位相緩和
F Coulomb相関による状態密度の修正
G スペクトル相関の準古典論
H 4端子形式
I 透過固有値の普遍相関による普遍コンダクタンスゆらぎ
J バリスティックなポイントコンタクトのコンダクタンス
参考文献
記号一覧(訳者補遺)
訳者あとがき
索引
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