《樺沢の訳書》No.2
『多体系の量子論』
〔A. M. ザゴスキン 著〕
目次(詳細)
序
第1章 基礎概念
1.1 多体系の量子論の考え方
1.1.1 金属中のCoulombポテンシャルの遮蔽
1.1.2 時間に依存する効果:プラズモン
1.2 1粒子の量子論における伝播関数
1.2.1 伝播関数:定義と性質
1.2.2 Feynmanによる量子力学の定式化:径路積分
1.2.3 メソスコピックリングの量子輸送:径路積分による記述
1.3 伝播関数に対する摂動論
1.3.1 一般的な形式
1.3.2 例:ポテンシャルによる散乱
1.4 第二量子化
1.4.1 同種粒子の多体系の記述:Fock空間
1.4.2 Bose粒子
1.4.3 粒子数演算子と位相演算子:不確定性関係
1.4.4 Fermi粒子
演習問題
第2章 絶対零度のGreen関数
2.1 多体系のGreen関数:定義と性質
2.1.1 多体系におけるGreen関数の定義
2.1.2 Green関数の数学的な性質
2.1.3 遅延Green関数と先進Green関数
2.1.4 Green関数と観測量
2.2 摂動論:Feynmanダイヤグラム
2.2.1 Feynman規則の導出:Wickの定理と簡約定理
2.2.2 ダイヤグラムの利用:自己エネルギーとDyson方程式
2.2.3 相互作用の修正:分極演算子
2.2.4 多粒子Green関数とBethe-Salpeter方程式
演習問題
第3章 種々のGreen関数とその応用
3.1 熱平衡Green関数の数学的な性質
3.1.1 統計演算子(密度行列)とLiouville方程式
3.1.2 熱平衡Green関数の定義と数学的な性質
3.2 松原形式
3.2.1 Bloch方程式
3.2.2 温度Green関数(松原Green関数)
3.2.3 温度Green関数に対する摂動級数とダイヤグラムの技法
3.3 線形応答の理論
3.3.1 線形応答の理論:久保公式
3.3.2 揺動散逸定理
3.4 非平衡Green関数
3.4.1 非平衡因果Green関数:定義
3.4.2 時間順路と4種類の非平衡Green関数
3.4.3 Keldysh形式
3.5 Keldysh方程式と運動論的方程式
3.5.1 非平衡Green関数に対するDyson方程式とKeldysh方程式
3.5.2 分布関数の運動論的方程式
3.6 応用:量子ポイントコンタクトの電気伝導
3.6.1 弾性極限における量子コンダクタンス
3.6.2 ポイントコンタクトにおける弾性抵抗:
Sharvin抵抗 ・ Landauer公式・コンダクタンスの量子化
3.6.3 3次元量子ポイントコンタクトの電子-フォノン衝突積分
3.6.4 *ポイントコンタクト電流の非弾性成分の計算
3.7 トンネルハミルトニアンの方法
演習問題
第4章 超伝導に対する多体理論の方法
4.1 超伝導状態の一般的描像
4.1.1 超伝導状態の基本的性質
4.1.2 初等量子力学による考察
4.1.3 BCSの描像
4.2 常伝導状態の不安定性
4.3 BCSハミルトニアン
4.3.1 BCSハミルトニアンの導出
4.3.2 BCSハミルトニアンの対角化:Bogoliubov変換とBogoliubov-deGennes方程式
4.3.3 Bogoliubov粒子
4.3.4 超伝導体の熱力学ポテンシャル
4.4 超伝導におけるGreen関数:南部-Gor'kov形式
4.4.1 理論の行列構造
4.4.2 強結合理論
4.4.3 Green関数のGor'kov方程式
4.4.4 超伝導の電流輸送状態
4.4.5 電流による超伝導状態の破壊
4.5 Andreev反射
4.5.1 超伝導体に接した常伝導体への近接効果
4.5.2 清浄なSNS接合のAndreev準位とJosephson効果
4.5.3 短いバリスティック接合のJosephson電流:
超伝導量子ポイントコンタクトにおける臨界電流の量子化
4.5.4 長いSNS接合のJosephson電流
4.5.5 *超伝導量子ポイントコンタクトにおける伝導:Keldysh形式によるアプローチ
4.6 金属微粒子を介した電子とCooper対のトンネル:電荷量子化の効果
4.6.1 単一電子トンネルに対するCoulombブロッケイド
4.6.2 超伝導微粒子
演習問題
付録A 常伝導 - 超伝導複合体に対するLandauer形式
A.1 Landauer-Lambert形式
A.2 バリスティックAndreev干渉計におけるコンダクタンス振動
B.1 BCS簡約ハミルトニアンの導出
B.2 簡約ハミルトニアンの平均場近似と対角化
B.3 基底状態と有限温度の状態
参考文献
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